新庄 智のショ−トスト−リ−

** このスト−リ−はフィクションです。登場人物・背景等はすべて架空のものです。


SCENE. 2  −−  アンチビジュアル系  −−

 

 自称「ネットミュ−ジシャン」と言っているように、通常の活動はCDを作ってインタ−ネットで曲を広めるといった活動で、人前に出ることはない。そんな中、今回のCDが好評なので目黒のライブハウスで1ステ−ジやることになった。

サウンドチェックも終わって、チュ−ニングもした。本番まで30分ほどあるのでバンドの連中は弁当を食べに行った。俺はもう食事はすませてきたので、ラウンジで一杯やることにした。カウンタ−で大好きなIWハ−パ−をもらって客席のテ−ブルに座ろうとしたが、どこも満席である。

ようやく見つけたテ−ブルは、どう見ても女子高生と思われる3人がビ−ルを片手に煙草をふかしてる。

...仕方がない。これ一杯やる間だからそこにお邪魔しよう。

「ここ、いいかな?」「えっ!マジい?信じらんな−い!」「まあそう言わずに。」「大体おじさん、こんなとこで何やってんの?今日は新庄 智のLIVEよ、おじさんが飲むとこじゃないジャン。」

「新庄 智って有名なの?」「テレビとかには出ないけどネットでは有名なの。おじさんネット持ってないの?」「一応持ってるけどね。じゃあネットでCD買ったんだ?なら、顔とか知らないんだ?」「知ってるよ。TAKUROとJIROを足して2で割ったような顔だって。」

(拓郎?...二郎???) 「GLAYよ。! おじさん知らないの?イケテナ−−イ。」「えっ!じゃあ新庄智もビジュアル系なの。?」「そうよ。噂だと凄いメイクで出てくるらしよ。」

(こりゃ大変なことになってるなぁ...。)「でも新庄 智って結構年いってるんじゃないの。?君達のお父さんと、いくつも違わないんじゃないの。?」「6つ。でも全然違う。おじさんとかと一緒にしないでよ。SATORUは全然違うの。」(違うらしい。)

「おじさんいくつ。?」「34だよ。」「じゃあSATORUと同じじゃない。!イケテナ−−イ。」(一体俺はどんなイメ−ジなんだ。?)

「じゃあ俺、そろそろ行くわ。」「行く?って。ねぇちょっと!!もうSATORUのLIVEはじまるのよ。どこ行くのよ?」「だからステ−ジ。じゃあね。!」「ステ−ジって..。ねぇ!ちょっと!!!....。」

 

−−− 「アンチビジュアル系」終わり 2000.4.12 新庄 智 −−−

IWハ−パ−・・・・・バ−ボン。ノ−マルはわりかし安めのバ−ボンである。「99」とか高いやつもある。


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