遂に造りました。YAMAHAファンの憧れ幻のギター！L-54です。1975年にカスタムシリーズの１本としてテリーさんが製作したＬ−５４でしたが、ＤＯＶＥに似ていた為かすぐに姿を消しました。おかげで現存の玉数は非常に少なくて、当時３０万だったものが現在では１５０〜２５０万という恐ろしい価格で取引されてます。とても入手出来ないこのギター、１年以上の時間をかけて製作しました。メイプルボディーのＧＵＩＬＤタイプのキットギターを入手したのでこれをベースに、先ずはヘッドを切ってYAMAHAタイプにしました。ブリッジは付属のものを使わず、TOMSONのDOVEから外したＴＯＭのものを継ぎ木をしてＣＪタイプに加工してブラック塗装し、貝装飾してます。次はお得意の貝入れ、指板を少し切って指板周り・サウンドホール・ＴＯＰ周り・ヘッド周りに貝を入れていくのですが、Ｌ−５４はバイアストリム（貝とメイプルの木を交互に入れて縞模様にする）なので、貝を縞模様に塗装する事で雰囲気を出しました。ポジションマークはメキシコ貝でＬ−５４風に加工して埋め込みました。ヘッドは黒塗装後、メキシコ貝とYAMAHAロゴを入れてクリア塗装しました。真っ白だったサイド・バックは朱塗装しました。ピックガードは塩ビ板を形に切って、ルーターで模様を彫って色入れしました。ロッドカバーも白黒２枚合わせた塩ビ板を切って、ルーターで削って「CUSTOM」の文字を彫っています。本物はチュンＯマチックではありませんが、好みでレスポール用のゴールドＴＯＭを装着しました。これもありえない取り合わせですが、ＬＩＶＥで活躍させる為にサイドにTAKAMINEのプリアンプを装着しました。最後に初期YAMAHAカスタム独特の「手書きラベル」も真似して生地で作りました。怒られるかもしれませんが、テリーさんのサインも真似てます。(笑)　新庄のありったけの技を駆使したこのギター！如何でしょうか？